カルロス・ゴーン著【ゴーン道場】
こんにちは!
今話題のカルロス・ゴーン氏の著書を10年くらい前に購入して、一度読んだきりクローゼットの奥にしまってあったのを思い出し、もう一度読み返してみようと思いました。
この本を買おうと思ったきっかけ
この本は朝日新聞「be」の連載コラム(2007年9月29日~2008年9月27)に講演録等をまとめて2008年11月30日に発行されたものです。
当時の日産は業績悪化が続く中で、V字回復と呼ばれる業績回復を成し遂げ、過去最高の業績を上げていました。
その時経営危機にあった日産のCOOに就任し、V字回復に導いたのがカルロス・ゴーン氏でした。
最悪だった業績を最高の業績まで立て直したゴーン氏の手腕はニュースで大きく取り上げられていたため、10年前の自分の耳にも入り興味を持ったことがきっかけです。
当時の自分はビジネス本は買ったことがなく、日経のアソシエという雑誌をたまに読むくらいでした。
書店で平積みされているのを見て、何となくページをめくって、ゴーン氏みたいなビジネスマンになりたいと思い衝動買いしました。
一度読んだきりですが、内容が良かったためずっとクローゼットの奥にしまっていたままにしていました。
本の内容
この本の趣旨は「人を育てる」という事です。
会社の中の新人や部下、女性社員やリーダーの育て方について、ゴーン氏に寄せられた質問に対して、ゴーン氏が答えていくという形式です。
Q&Aの答えの部分にゴーン氏の思いや信念が表れていて、ゴーン氏がどういう風に考えて人を育てているのか、分かります。
会社の中だけではなく、家庭を大切にするゴーン氏の家族や子供との付き合い方も知ることができるのが後半の面白いところです。
ゴーン氏の考えで大事にしていることは自らコミュニケーションをとり相手に共感して、相手のモチベーションを上げるという事のようです。
それは当たり前のことですが、当たり前のことを普通に継続するというのは意外に難しく、例えば挨拶を毎日きちんとできているかと言われれば、できない時も沢山あると思います。
この本は名経営者のゴーン氏の人に対する考えを知るにはとても参考になります。
どのようにゴーン氏が周りの人と接してきてきたが書かれています。
過去にこのような本を出しているのに、育てた部下から内部告発されてしまったゴーン氏ですが、部下を優秀に育てすぎてしまったのか、部下に裏切られたのかは未だ謎のままです。。
この本を読んでからずっとゴーン氏を応援していた今の私の気分は、
「ゴーン同情」です。